~情報提供編~
ここ数年の電子書籍の台頭により、紙の出版業界の市場が厳しいと言われている中で、実際に人々はどれくらい本を手にして読むのでしょうか。
調べてみたところ、2018年の全国出版業界のデータによると
紙の本市場は1兆2,921億円
電子出版は2,479億円
電子出版は毎年順調に伸びているものの、
まだまだ紙の本市場は非常に大きな規模がありますね。
少し驚いたことと、筆者も紙の本で読書をする為、何だかホッとしました。笑
同じような方もまだまだたくさんいらっしゃるということですね。笑
そんな方々へ是非オススメしたいビジネス書5選を皆さんへ紹介させていただきたいと思います。
完全に独断と偏見です。笑
番外編もありますので、併せてご覧いただけたら幸いです。
この記事を読めば
おうち時間が増えて何かを本を読みたいけど、何から読もうかな?
ビジネスマンとして読んでおくべき本は何か!
という方々が
よし早速読んでみよう!参考になった!
と感じていただけるかと思います。
ビジネス書を毎月10冊以上読む拙者が、2020年に手に取った選りすぐりの5冊を紹介するぜよ!
■1冊目
10年後の仕事図鑑
著者:落合陽一、堀江貴文
初版:2018年4月13日
発行所:SBクリエイティブ
こちら、Book Liveによるビジネス書ベスト100でも第9位にランクイン(2020年7月20日時点)している、言わずと知れたヒット作品です。
オススメ理由①
有名人である著者2人の10年先のビジネスの未来予想がほぼ一致している為非常に説得力がある。
主にAIによりなくなる仕事、人の手でなければ出来ない仕事をテーマに書かれている内容ですが、
現時点でのAIに出来ることから、様々なジャンルの職種の未来予想が描かれています。
勿論、著者の堀江貴文さんも述べていますが、未来が絶対こうなるなんて誰にも言えないし、1年先の事だって、全然分からないからそもそも未来を語ること自体がナンセンスであると言われますが、ある程度、AIが出来ることと、出来ないことが予測出来ることで、将来へのヒントになることが非常に多く含まれています。
自分の職業に照らし合わせることで、自分がどう仕事をしていくべきかが見えてくるのではないでしょうか。
オススメ理由②
具体策がしっかりと書かれている。
AIにとって代わる仕事が多いのであれば、人々はどうしたらよいのか?
その答えが明確に提案されており、かつ既に実践している人の例も出されている為、非常に参考になると思います。
しかも、大枠の答えが「遊びやアーティスト性を磨く」ということです。
「AIにより仕事を奪われる」と悲観的に考える人が多い中、ある意味真逆のような発想で驚きますよね。
でも、本当に中身は説得力があり、気づけば実際にそれで稼いでいる若者がたくさんいることに気づきました。
是非手に取り、自分の人生設計に役立ててもらいたい本です。
拙者の一言
遠い将来ではなく、近い将来の話でとても説得力がある!
ビジネスマンでなくとも、先のことを考えていく上で抑えておくべき知識が山ほどあるぞ!
■2冊目
ブルー・オーシャン戦略
競争のない世界を創造する
著者:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ
監訳者:入山章栄
訳者:有賀裕子
第1刷発行:2015年9月3日
発行所:ダイヤモンド社
初版刊行から10年を経て、読者からの疑問を受け、新たに章を追加するなど、進化した本で、これからの時代のビジネス戦略をはっきりと提示してくれる一冊です。
オススメ理由①
ブルー・オーシャンは探し出すものではなく、作り出すものという革新的な発想を与えてくれる。
既に20年以上も前から実は日本にもブルー・オーシャン戦略を行っている企業が存在し、皆の生活の一部になっていることを気づかせてくれます。
青山フラワーマーケット、ユニクロ、セブン銀行、俺のイタリアン、新日本プロレスなど聞けば誰しもが知るような超有名企業が、実はこのブルー・オーシャン戦略を経ていることに気づかされ、そこにはビジネスでこれから生き抜いていく上で、たくさんのヒントがあります。
全300ページ以上ある中で、2ページ目から紹介されています。
ここだけで、大変読む価値があると思い、オススメしました。
オススメ理由②
外国人の視点で見た日本企業を解説してくれるだけでたくさんの学ぶべきことがある。
実は日本が優れていること、実は日本が遅れていることというのは、中々国内にいると気づきにくいことです。
自分が海外に行くか、もしくはこのように本を読むことで気づかせてもらうしかありません。
そのように気づきにくいことや視点を本当にたくさん書いてくれている本で、この本の知識がある経営者かそうでないかで、大変な差が出てしまうのではないでしょうか。
拙者の一言
改討されていく本というのは、読者の声を大切にしてくれているという意味でもあり、非常に信頼できる!
■3冊目
お金の真理
著者:与沢翼
初版:2020年5月7日
発行所:株式会社宝島社
「秒速で1億稼ぐ男」という異名で一世を風靡した与沢翼さんですが、前作大ヒットした「ブチ抜く力」に続いての注目作品「お金の真理」を紹介します。
オススメ理由①
お金というものに対して、酸いも甘いも経験した究極の真理が経験と共に語られている。
起業して、2度失敗した与沢翼さん。本書にも書かれているように特に2度目の失敗では、国税局からの激しい追求から自己破産に至るまで凄まじい経験が記されています。
20代でとんでもない大金を手にした後の、失敗、そこからの海外移住経てからの大成功という経験は、まさに真理に辿り着くには充分なものであったのでしょう。
どうしたらお金を稼げるのか?どうしたらお金を増やせるのか?
隋の隋まで知り尽くした与沢翼さんだからこそ言える「お金真理」という言葉、大変な説得力があります。
オススメ理由②
失敗してきたからこそのお金と向き合う上での「やってはいけないこと」が明示されている。
ものすごい勢いで稼ぎ、ものすごい勢いでお金を使ってきたからこその失敗の経験が、反省と熟考によりしっかりと定義化されており、新しい考え方や発見がたくさんあります。
365日中360日飲み歩き、数十億円を使ってきたからこその経験を知れるだけで大変な価値があると思いますが、それをこれから稼ぐ人達へしっかりと明確化されることで、今までに中々書かれていなかった表現であることが非常に分かりやすく、説得力があります。
普通「お金の真理」なんて中々言えないですよね。笑
お金の真理に辿り着ける人なんて、世界でも限られた人しかいないのではないでしょうか。
億万長者は実は日本には100万人以上います。
しかし、真理に辿り着くにはやはり失敗と成功を手にし、様々な手段を経ていないと無理だと思います。
それを経った1,300円で読めてしまうので、老若男女全ての人に読んで欲しい一冊です。
拙者の一言
お金とは切っても切れないこの世の中。お金とは一体何のかを考えるいいきっかけになるであろう!
■4冊目
哲学
著者:島田紳助、松本人志
初版:2003年3月10日
発行所:株式会社幻冬舎
日本を代表する平成のお笑いタレントの天才と認め合う2人が、笑いなしで真剣に語った哲学書。
オススメ理由①
2人の笑いの天才が中々TVでは聞けないような
友達、結婚・家族、お金、日本、生き方について本気で語っている内容です。
同じ関西出身の吉本芸人とは言え、真逆のスタンスと言われている2人ですが、やはり考え方も全く違います。
芸人だからこその視点で描かれているこの内容は、経営者や投資家などでは得られない内容がたくさん詰まっています。
オススメ理由②
一般人とはかけ離れた世界や存在でも、一般人と非常に近しい感覚があり、多くのことが学べる。
例えば、松本人志さんの
お金についての章で
「不必要なものをどんどん排除していきたい」
とありますが、これは物欲がどんどん減り、お金を使わずに生活をシンプルにしていきたいという考え方は、長者番付に載っていた人の感覚とはまるで思えませんよね。
やはりお金を稼いだり、人生をより豊かにしていく上で大切な考え方なのではないでしょうか。
芸能人ながらも、経営者や投資家並み、いやそれ以上の価値観と哲学が学べるこの本は、少し古いですが、現代にも通用することばかりなので、是非気軽に読んでみてもらいたいですね。
拙者の一言
経営者や投資家、実業家や芸能人が大切にしていることは、一般の人達にとっても大切で学べることがたくさんある!
TVでは学べないことがあるからこそ、是非本で読むことを大切にきて欲しいと思える一冊だ!
■5冊目
清須会議
著者:三谷幸喜
初版:2013年7月25日
発行所:株式会社幻冬舎
実際に、安土桃山時代の天正10年に開かれた、織田信長亡きあとの跡嗣ぎと領地再分配に関する会議です。
それを三谷幸喜さんの手によって、現代風にアレンジされている映画化された有名作品です。
ビジネス書でなぜこの本?
と思った人も多いかと思います。
それを解説していきますね。
オススメ理由①
会議への取り組み、事前準備が学べる。
実際に合ったやり取りなのかどうかは分かりませんが、このフィクションの内容も含めて、大変学べるところがたくさんあります。
事前準備の段階で会議は上手くいくかどうか決める、そんなことは当たり前のことだと思いますが、それがプレゼンテーションや資料の準備ではなく、根回しや票の取り込み作戦になっているところが面白く学べるところです。
表立って言われることではありませんが、実際の企業の会議でも、実はプレゼンテーションよりも根回しの方が大事であることがよく分かります。笑
ちょうどまた始まったTVドラマの「半沢直樹」を見ていてもそうですよね。
会議や総会の前に、取り込みたい人を接待し、頭を下げ、自分への賛同を固めた上で会議へ臨む。
このようなことは中々実社会では学べませんが、実はとても大切なことを筆者も知っています。
この本に描かれていたり、TVのような、本当にずるい手を使う、倫理観から逸れるようなことはしませんが(笑)
オススメ理由②
歴史から学ぶ、継承すべきところとそうでないところ。
やはり、現代でも多々あることですが、その家系や相手のメンツというものを非常に重視されます。
それは確かに大切なことであり、礼儀礼節を重んじて向き合うことはとても大切です。
しかし、そのメンツに捉われすぎて、言いたいことが言えない、形骸化してしまうということも良くあります。
特にIT分野が目覚しく成長していくこのご時世に、zoomなど実際に会わずに会議をすることが増え、果たして最重要視すべきことなのか。
もはや、会議はLINEで済ませてしまう企業もちらほら出てきています。
そうなると、報告だけで済み、資料はデータで送信しておくだけで終わる為、会議というものが本当に必要なものか?
わざわざ時間と交通費をかけて人が集まるべきなのか?
一昔前では、そのメンツや礼儀を重んじるあまり当たり前であったことが、今はそうではなくなってきています。
ここでこうあるべきだというような答えを出すことはしませんが、現代社会においての会議のあり方や存在意義を考える意味でもいい機会だと捉えて、是非読んでみていただきたい一冊です。
拙者の一言
一見ビジネス書ではないところからも、ビジネスを学ぶヒントはたくさんあるということに気づいて欲しいと思うぜよ!
■番外編
散るぞ悲しき
-硫黄島総指揮官・栗林忠道-
著者:梯 久美子
初版:2008年8月1日
発行所:株式会社新潮社
大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したこの本。
日本史上最も過酷な戦場であった硫黄島だが、意外と知られていないこともまた事実です。
ビジネス書ではありませんが、ビジネスマンとして、いや日本人として絶対に読むべき一冊であると思いご紹介させていただきました。
太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島の総指揮官として、2万余の兵を率い、米軍予想であれば5日で落ちると言われていた戦線を大幅に覆し、36日間も持ち超えた栗林忠道中将。
実は、戦前に米国へ行き、沢山の人間関係を育み、決して戦いたくなかった相手であることや、負け戦であることを分かっており、家族を本土に置いて断腸の思いで出発したであろう、栗林忠道という男を、天下国家の為に戦ったこの日本男児がいたということを、今日日本に生きる人達は絶対に知らなくてはならないと思います。
戦場から妻や子宛てに書いた41通の手紙を通して描かれた感涙の記録。
是非お読みください。
拙者の一言
ビジネスマンである前に、まず日本人として、心から読んで知って欲しい一冊。何故教科書で取り上げないのか不思議なくらい大切な内容がここには記されている!
■最後に
いかがでしたでしょうか。
代表的なビジネス書から、少し変わった視点を持った形で、あえてオススメのビジネス書という形でもご紹介させていただきました。
やはりビジネスマンである前に、人としての在り方が大切ということがどの本にも書かれていたことから、このような視点で紹介いたしました。
全てAmazonなどの通販で買えるものなので、気軽に読み始めていただけたら幸いです。
コメント